予防歯科について

虫歯予防の基本は歯磨きで、虫歯の原因となる歯垢を十分に取り除く歯磨きをする事が虫歯予防法として重要です。色々な歯磨きの方法が指導されていますが、1日1回でも良いので確実に磨くことで効果はあがります。
また予防歯科は、虫歯や歯周病などの予防だけが目的と考えられがちですが、単に虫歯や歯が疾患しないようにするというだけでなく、病気の進行に応じた処置も含め口腔内全体の健康を増進するといった目的もあります。

歯磨きのポイントとして

歯垢がつきやすく磨きにくい奥歯等を意識し丁寧にジックリと磨くことが予防に繋がります。また歯と歯茎の境目も重要な歯磨きのポイントでこの部分はくぼみになっており、非常に汚れがたまりやすい箇所です。
歯ブラシでは磨けない部分は、歯間ブラシ・デンタルフロス・部分磨き用歯ブラシなどの補助器具を使用した虫歯予防をお勧めしております。またご自宅でのホームケアのため、補助器具の正しい使用方法もご指導いたします。歯ブラシやペーストも患者様に合ったものをご提案しております。

また、ご自宅での歯磨き以外に、口腔内の状態によって異なりますが、お口のメンテナンスとして3ヵ月~半年に1回の定期的な検診をお勧めしております。普段気付かない口内の検診を行う事で虫歯等の早期発見につながります。定期検診では以下の項目を確認いたします。

  • 1.歯ぐきのチェック
  • 2.はみがきのチェック
  • 3.虫歯のチェック
  • 4.歯周病のチェック
  • 5.口腔内(粘膜・顎関節等)のチェック

歯周病について

現在、日本人の成人の80%が歯周病と言われております。
歯周病とは、歯茎・歯を支える骨などの組織が、歯周病菌に感染し炎症をおこす感染症のことで、歯肉の炎症による出血・腫れが起きる歯肉炎と、歯を支えている歯槽骨が破壊される歯周炎に大別されます。

一般的によく言われている歯槽膿漏は成人性歯周炎のことで、歯周病はその症状・病態によって複数の種類があります。 歯周病は、歯の表面につくプラークが原因で起こる病気です。

長く放置をすると、口臭や歯茎の腫れ・心内膜炎・肺炎、妊婦の方では早産や低体重児が生まれてしまったり、動脈硬化や糖尿病を引き起こしたりと、歯周病の影響は全身へと大きく広がってしまう危険性があります。
また歯周病の危険因子には肥満と喫煙があり、歯周病になるリスクが肥満では3~8倍、喫煙では2~4倍になると言われています。

下記にあたる方はリスクが高いため、定期的なチェックが必要です。

  • 「家族に歯周病で歯を抜いた人がいる方」
  • 「最近おなかが出てきた方やたばこを吸う方」
  • 「糖尿病の方」
  • 「女性で骨粗しょう症の薬を飲まれている方」
また下記にあたる方はなるべく早期に受診をして下さい。
  • 「ここ数年、歯科医院で歯のクリーニングをしていなく、
    歯磨きが十分でない方」
  • 「歯磨きをすると歯茎から血が出る方」
  • 「歯がグラグラする方」
  • 「口臭がひどい方」
  • 「歯茎が腫れている方」

歯周病の症状と段階

軽度の歯周炎

軽度の歯肉炎は、歯へ付着した歯石や歯垢の細菌により 歯肉に炎症が起きた状態です。
こちらの段階での治療は、歯の周囲に付着したプラークを取り除きます。また適切なブラッシングをすることが効果的なため、「ブラッシング指導」を行います。

この段階でしっかりと汚れを取って、ご自宅でのケアができれば回復できますが、こちらから症状が進んでしまうと、歯周病へと進行してしまうため注意が必要です。

初期段階の歯周病

細菌が歯、歯肉の間へと入り込んで歯と歯肉が少しづつ離れていきます。歯の周囲の歯石や歯垢をキレイに取り除き、悪化を防ぐことが大切です。

中度の歯周病

中度の段階では歯と歯肉の間(歯周ポケット)から入った細菌が歯の根の部分にまで入り、歯を支える骨を溶かしはじめて歯がグラつくことがあります。

歯石の除去、歯根面の清掃を行い、歯周ポケットへの清掃もいたします。 また歯周病の進行によっては局所への薬物塗布・注入も行います。

お口の状態や歯周病の段階に合わせた「適切なケアの方法」がありますため 詳しくケアについて、ご指導いたします。

重度の歯周病

歯ぐきが腫れ大きく下がり、歯を支える骨も溶けた状態で、歯に触れるとグラグラ揺れ、支えられなくなり抜けるケースもあります。重度な症状になると歯周外科手術を行います。

進行の改善が難しい場合には、抜歯することもあります。そのため、できるだけ「中度・重度の歯周病の状態となる前」に治療を行うことがとても重要です。

 

歯周病治療の流れ

歯周病への効果的な対策としては、歯石や歯垢等をきれいに取り除く事が重要です。治療は一度行えばそれで終わりではありません。そのままにしておくと再発や進行をします。治療をしその時は治っても、しっかりとした歯磨きや定期メンテナンスは続けていく必要があります。
一度治療を行い、きれいになってもその後のメンテナンスを心がけましょう。

1:初期検査・状態確認

まずはお口のなかの清掃状態を確認。
歯肉の検査(歯周ポケットの深さ、炎症の有無の確認)も行います。
レントゲンを撮り、骨の状態も確認します。

2:進行具合の判定

歯周病の進行具合を判定します。
歯肉炎は歯と歯肉の境目に歯垢がたまり、細菌の毒素で歯肉が炎症を起こし腫れている状態です。
歯周炎の軽度は歯肉の炎症が進み、歯周ポケットが深くなった所に歯石が付き骨が溶け始めた状態。歯周炎の重度になると歯を支えている骨がどんどん溶けて、歯がぐらぐらし始めます。
現在どういった状態なのかを判定します。

3:歯石の除去

歯の表面のバイオフィルムの除去を行い、汚れがつきにくい状態にします。歯肉の上の歯石や歯肉の下の歯石を取り除きます。重度の歯周炎の場合には歯周外科手術を行い、歯肉の深いところの歯石を取り除きます。

4:治療・再治療

むし歯の治療、不適合な補綴物への再治療を行います。

5:経過観察

その後、歯肉の治りをみます。
良い状態のキープのため、バイオガイアなどを摂る事をおすすめいたします。

6:メンテナンス

再発や進行しないよう定期メンテナンスを行います。毎日の適切な歯みがきと共に歯科医院でのメンテナンスが重要です。

歯周病は他の全身疾患とも深く関係があることがわかっております。肺炎や心臓病、脳卒中、糖尿病等、重い疾患や骨粗しょう症にも関わりがあります。そのため歯周病の予防は体全体の健康にもつながります。
今後の健やかな生活のためにも日々の歯周病予防は大切です。

歯ぐきがムズがゆい等、歯周病の症状がありますが毎日歯磨きをしっかりとすれば治りますか?
軽度の歯周病の段階であれば、正しいブラッシングによって改善できますが、ある程度歯周病の自覚症状がある段階にまで症状が進んでいますと、ブラッシングでの改善は難しいため、一度歯科医院にて歯周病の段階について診てもらい、早期治療を行いましょう。
歯周病は10代や20代でもなるのでしょうか?また40代や50代以上の方がなりやすいのでしょうか?
歯周病は年齢が若くてもなります。若い頃からの適切なブラッシング等のケアが長年できていないことにより、症状が進み、年を重ねてから歯周病に気が付くケースがあります。
日々のご自宅でのブラッシングと歯科医院での定期健診によって、歯周病を未然に予防することが大切です。
歯周病にならないよう、歯みがきの際の歯ブラシ・ペースト選びも重要ですか?
有効な薬剤が入っているペーストもありますが、最も大切なのはプラークを適切に除去することなので磨き残しのないよう、歯みがきを行う事が大切です。
電動歯ブラシは通常の歯ブラシよりも歯周病に効果的ですか?
通常の歯ブラシに比べ電動歯ブラシは効率的に磨くことができますが、電動歯ブラシにも多くの種類があり、自分に合ったものを使用することが重要です。
使用される歯ブラシについて、悩まれる際にはご相談下さい。
当院では患者様に電動歯ブラシをお持ちいただいて、正しいあて方ができているかの確認と補助道具等のお勧めもしております。
歯周病に効果的な歯ブラシの毛の硬さはどうですか?
柔らか過ぎても、硬過ぎても良くないです。歯ぐきの状態によって、どういった硬さのものが効果的か異なってくるため、こちらについてもご相談下さい。
また、歯ブラシの毛先の形状が合っているかもご提案をいたします。
歯周病治療が終わってから、どれぐらいで診てもらった方がいいですか?
治療が終わった後も3~4ヵ月後にはご来院いただき、状態について確認した方が良いと思います。
また、痛み・症状が出てからでは進行している可能性が高いため、歯周病について早めに発見をし、早期治療を行いましょう。
歯周病になりやすい要因は何ですか?
日々の歯みがきが適切にできていないと、どんな方でも歯周病になる可能性はあります。
また歯ぎしり・食いしばり等のクセやストレス、糖尿病も歯周病を進行させる原因と言われております。
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