コラム

6月4日は“むし歯予防デー”です。
当院ではむし歯予防として、定期的にフッ素塗布や、幼若な歯にシーラントをすることをお勧めしています。
今回はフッ化物の効果についてご説明したいと思います。

むし歯は、ごく初期のCO(シーオー) の場合治ることもあります。COでは自覚症状はほとんどありませんが、歯の表面に黒いところや不透明な白いにごりができます。まだ穴はあいていません。

COの場合治ることがあるといっても、人間の身体がもっている自然治癒力だけで治るわけではありません。
それを助けてくれるのがフッ化物なのです。


かみ合わせの深い溝を
ふさぐシーラント

むし歯は飲食のたびに、歯の表面エナメル質がむし歯菌の出す酸で溶けて、カルシウムやリン酸が奪われます。これを 脱灰 といいます。しばらくすると唾液の働きにより、酸が中和されて、カルシウムやリン酸がエナメル質に戻ってきます。これを 再石灰化 といいます。飲食のたびに脱灰と再石灰化が繰り返され、脱灰が優性になると再石灰化が追いつかなくなり、むし歯へと進行していきます。


かみ合わせの深い溝を
ふさぐシーラント

フッ化物を歯に作用させると、歯の表面から取り込まれ、歯の結晶(アパタイト)の一部になります。フッ化物を含んだ歯の結晶は、普通の歯の結晶よりも丈夫になり、むし歯菌の出す酸に対してより強くなります。
ですから、フッ化物を適切に使うと、歯の表面が強くなりむし歯になるのを防ぎます。
また、歯の表面エナメル質のまわりにフッ化物があると、一度脱灰した部分の再石灰化を促進し、エナメル質の補修がしやすくなります。

つまり、脱灰してCOになってしまったむし歯が再石灰化により治ることを助けてくれるわけです。

もちろん、むし歯予防や再石灰化の促進のためにはブラッシングが大切ですが、むし歯はハブラシでは届きにくい歯と歯の間や咬み合わせの深い溝などにできやすいので、ブラッシングを過信しすぎないことも必要です。歯と歯の間はデンタルフロスを、深い溝は フッ化物入りシーラント によってふさぎます。COになってしまった歯にもシーラントをおこなうことはできます。 最近では小学校でフッ素洗口を行っているところがあります。

毎日のハミガキ、学校でのフッ素洗口、歯科医院でのフッ素塗布とシーラント、いろいろなフッ化物の利用方法を組み合わせて行うと、いっそう効果があります。

※注意

フッ化物を塗ると、歯が黒くなるという声もありますが、歯が黒くなるのはむし歯の進行を止めるために使うサホライド(フッ化ジアンミン銀)という薬のためです。むし歯予防のフッ化物で歯が黒くなることはありません。
フッ化物の安全性で問題になるのは、飲み込むフッ化物の量です。一度に大量に飲むと急性中毒を起こしますが、医師の処置が必要となるフッ化物の量は、体重1kgあたり5mgです。フッ素塗布では、子供で約9mgのフッ化物を使用し、口の中に残る量は1mg程度となります。
正しく使用すれば、口の中に残る量は危険とされる数値とかけ離れていて安全です。

 

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